ことの発端は三芳屋(みよしや)製菓創業者、菓子職人大川晃男の「伊豆の名産品でお菓子は作れないか」との思いから…伊豆の名産品と言えばワサビにみかん、金目鯛や伊勢エビなどたくさんありますが、品質の良い椎茸を生産していることも有名です。この椎茸を使って見た目で椎茸とわかる甘納豆のようなイメージの商品を作ろうといろいろな試行錯誤しつつ、様々な試作品が作られましたが、なかなか上手くいきませんでした。

　しかし代が代わった20年前、それまでのイメージを変え、既存の商品との組み合わせをしてみようと思ったのが転機となりました。既に生産していた昔ながらのマドレーヌにグラッセ風の椎茸を大胆にそのまま入れてみると以外と良いことが分かりマドレーヌに合う椎茸の味付けを研究、また普通に煮てしまうと椎茸が焼き上がりに堅くなってしまうこともわかり、試行錯誤を繰り返してやっと出来上がったのがこの椎茸マドレーヌです。

秘伝の煮汁を商品化当初から20年継ぎ足して使っています。ずっと継ぎ足しているからこそ、椎茸の旨味たっぷりの味、深み、そして味の安定性が出せるのです。

時間と手間をかけて作り育てた煮汁は我々の宝です。

　三芳屋製菓の創業は1950年、伊豆の中心で洋菓子、和菓子を作り続けてきました。

　また、伊豆の本店では通信販売できない繊細な和菓子や昔懐かしな煎餅、伊豆ならではのわさびを使ったシュークリームなどを販売しています。

(季節や天候、店主の気まぐれで作っているので毎日店頭にあるわけではありません)